【沖縄の伝統行事】暑気をブッ飛ばす勇壮な太鼓の響き…沖縄の夏の風物詩「エイサー」(その①)

 

9月も後半に差し掛かろうというのに、暑さがあまり和らがないことにうんざりしちゃったりしております。のっけからややバッドなバイブスですみません、まえしろです。

陽が落ちた後の風は少しずつ涼しくはなっているかな、と思った矢先にめちゃくちゃガッツリに夏に戻ったりして、割と忙しないですよね。

 

今回はそんな暑さも吹き飛ばすような、沖縄の夏の風物詩「エイサー」について連連と綴ろうと思います。

 

このブログの過去記事でも紹介があったかと思いますが、沖縄のお盆は旧暦の日程に則るので「旧盆」になります。毎年だいたい8月中旬〜下旬あたりに催されて、その時に主に鎮魂の儀式として踊られてきたのがエイサーです。

 

 

 

ただ、エイサーは沖縄全土で踊られているわけではなくて、地域によって踊りの種類が違っていたり、そもそもやらない所もあったりします。

 

その中でも、本島中部にある沖縄市は「エイサーのまち」として知られているくらいエイサーが盛んで、旧盆の後には沖縄最大規模のエイサーのイベント「沖縄全島エイサーまつり」が開催されます(今年は9810日の日程でした)。

 

コロナ禍の影響で中止が続いたこともあり、今年は4年ぶりの開催。そのせいもあってか、とんでもない人出でした。

 

 

 

冗談抜きで渋谷顔負けの状態です。

この日は沖縄にいる人たちが全員胡屋十字路に集まったんじゃねえか、と思っちゃうくらいに笑。

 

全島エイサーは3日間の日程で行われます。1日目は沖縄市の街中を各地の青年会が太鼓を打ち鳴らし、踊りながら練り歩く「道じゅねー」。2日目の中日は会場をコザ運動公園陸上競技場に移して市内の青年会による「沖縄市青年まつり」、そして最終日の本祭では県内各地のエイサーが披露されます。

 

この期間中、沖縄市は街まるごとお祭りバイブスに包まれて、なかなかに浮かれいや、非日常的な雰囲気が味わえるのも醍醐味の1つでしょうね。ちなみに、陸上競技場ではオリオンビールによる「オリオンビアフェスト」も同時開催しているので、控えめに言っても死ぬほど盛り上がります。

 

 

ただ、わたし個人的には初日の「道じゅねー」が好きなんですよね(今回の写真はその日に撮ったもの)。

 

ネットとかのイベント情報で出てくる写真はおそらく本祭の時のものが多いので、競技場で演舞してるイメージを持っている人もいるかと思います。それももちろんいいのですが、やっぱり街中で建物に太鼓や囃子の音が反響する中で、たくさんの人たちがわちゃわちゃしてる空気感が何とも言えず良いのです。

 

 

地元の子どもたちがスマホで動画を撮りながら楽しそうにエイサーを見つめていたり、歩道にブルーシートを広げて酒盛りしていたり笑、そんなローカルな空気感に飛び込んで来た観光客や米軍関係者の人たちが混交する空間は、かなり独特。

 

競技場の客席で座って見るだけではこの感じは味わえないので、気になった方は来年以降、是非初日の道じゅねーから参戦してほしいところです。

 

というか、そもそもエイサーとはどんなもので、どんな歴史があるものなのでしょうかということを書こうと思ったのですが、それはそれでちょっと長くなりそうなので次回にしましょう。続きは「その」で!

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