マンション
プレミスト首里金城町
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沖縄市・コザを舞台にした映画『遠いところ』(工藤将亮監督)を観てからずうっと、思考がぐるぐるしまくっているブレオスタッフまえしろです。ご無沙汰してしまいましたが、またゆるゆるとこのコラム(?)を再開させてもらいます。上記映画についてもそのうち書いちゃおうかなー。
というわけで、今回は沖縄と梅雨について。
沖縄地方は5月中旬に梅雨入りして今現在真っ只中、今年は例年よりもちょっと遅めでしたね。沖縄はいつも全国に先駆けて、だいたいゴールデンウィーク前後に梅雨入りする感じです。
今年は梅雨入りの発表があったタイミングでドバーっと降りましたが、それ以外は全体的に雨が少ないな…と思っていたら台風が襲来したり、局地的豪雨になったりで、なかなか読みづらい天気になっていますけれど、梅雨入り宣言から1ヶ月近く経ってやっと梅雨っぽい天気になってきました。
「南国リゾート」「常夏の島」みたいなイメージ持たれがちですけれど、実は沖縄って快晴の日数の少なさが全国トップクラスで、なおかつ雨の多い島なんですよこれが。総務省の統計では、沖縄の2019年の快晴日数はなんと全国最下位、逆に降水日数は9位、降水量は2位でトップ3入りしているという…。
沖縄には「カタブイ」といううちなーぐち(沖縄言葉)があって、これは「片降り」、つまり局所的に短時間に降る雨を意味します。「ゲリラ豪雨」とほぼ同じと言ってもいいかもしれませんが、体感的なイメージではそれよりも範囲・時間ともに限定的な感じでしょうか。
例えば、めちゃくちゃ大雨なのに、トンネルを抜けたら超青空が広がっていたり。あるいは、文字通り滝のような雨が急に降り出したと思ったら、30分もせずに止んで太陽が出たり。マジであるんです、こんなことがけっこう頻繁に。
梅雨時でも平常時でもこんな雨の降り方に遭遇することがままあるので、県外から来て初めて体験する人たちはけっこうびっくりするかもしれません。
そして、梅雨時にもう1つ気をつけなければならないのは、とんでもない湿度の高さです。特に沖縄への移住を考えている人たちは、日々の暮らしの快適さに直結することなので、夏前から夏場の沖縄の湿気についてはちょっと頭の片隅に置いておいた方がいいでしょう。
沖縄気象台によると、沖縄の湿度は年間通して高く、月平均の相対湿度は冬場で70%弱、梅雨時だと80%以上に達することもざらにあるとのこと。対して本州は梅雨時期や夏場の月平均相対湿度が70〜75%程度なので、本州のジメジメした感じは冬場の沖縄でもガッツリ味わえるということになります。とんでもねー。
湿気について、忘れられない思い出があります。高校生の頃、通ってた高校校舎にはまだエアコンが本格的に導入されていなくて、1階部分がとても湿度が高い立地だったんです。ひどい時にはノートがたわんで波打ち、HBとかBのシャープペンで文字が書き込めないくらいの殺人的な湿気で、梅雨時になると連日そんな状況。不快だし集中できないしで、全く勉強どころではなかったですね…。今振り返ったらよくあれを耐えてたよなー、としみじみ思います。
あと、エアコンが効いた場所に暫くいて、外に出たらメガネの人はもれなく視界が真っ白になります。カメラのレンズの扱いとかも気をつける必要があります。
沖縄の湿気はそれくらいの破壊力を有しているので、その延長線でやはりカビ問題にブチ当たることになります。革靴とか革ジャンとかは、保管場所や状況によってはソッコーでヤツらが隆盛を誇りますし、あとはすのことかの木製品やカバンの布製のショルダーベルト等等「え?そこにもカビ生えちゃうの??」という事態に直面することも少なくないです。
対策は除湿機を稼働しまくってその室内の空気を回したり、除湿剤を使ったり、無闇に窓を開けないようにしたり…と結局はシンプルなことしか打つ手はないのですが、移住を考えていたらば、こうしたちょっとした心構えがあるだけでも過ごし方が少し違ってくるかもしれません。この湿気を乗り越えれば、沖縄ならではの文化を楽しんだり、美味しいものを食ったり、きれいな海に飛び込んだりもできるわけですから。
ということで、今回は雨のそぼ降る梅雨時にちなんで沖縄の雨と湿気についてでした。いつ明けるのかなー、梅雨。
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