【沖縄の城】「グスク」って知ってます?歴史とロマンを感じられる渋めの遺跡たち(その①)

 

あっと言う間に2024年を迎えて「えっ、いつの間に?」とびっくりしているスタッフのまえしろです。明けましておめでとうございます。

12月の過ぎ去り方があまりにも一瞬で、日付の数え方間違ってるんじゃないかと思うくらい早かったです……

 

さて、そんな新年1発目のブログのテーマは「城」です。沖縄では「城」と書いて「グスク」と読みます。

 

いやー渋すぎますねー……って自分で言っちゃってますけど笑。琉球王朝時代の雰囲気というか、ロマンみたいなものを手軽かつ存分に感じられる場所だと思うんですよね、グスク。けっこう凄い遺跡だったりするのに、意外と地元の人でも知らない、みたいなこともあったりします。

 

ただ、正直言って全く派手じゃないくて地味だし、その場で何時間も楽しめるエンタメ的な部分があるわけではない。

何の説明もなければ、ただ石垣がある広場だよね、で終わっちゃうかもしれないですけれど、その場所の歴史や知識をちょっとだけでも知ると、景色の見え方は変わってくるんじゃないかと思います。

 

 

沖縄の場合、「城」と言えど、本土の方のものとは違って、必ずしも軍事拠点に特化して作られたものではないようです。

グスクは一般的には、按司(あじ/あんじ)と呼ばれる地域の支配者・有力者のような人が居住していた場所とされていて、沖縄諸島と宮古・八重山諸島の中に大小さまざま200300ほどあると推定されています。

 

グスクが作られた時代は12世紀中期〜15世紀初頭までの間と言われていますが、実はその研究や調査は今もまだ色々な方面から進められている最中。まだまだ分かっていないことが多くて、新しい事実がこれからも全然出てくる可能性があるんですよね。その辺も盛大にロマンを感じるところです。

 

 

わかりやすいところでいくと、2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺跡群」として以下の県内9箇所が世界遺産に登録されています。

 

 

「城跡」という言葉がついているのがグスクですね。少し前に焼失してしまった首里城がだいぶ有名ドコロではありますが、勝連城や中城城も観光スポットとして割と名前があがったりしますね。

 

ちなみに勝連城は最近色々な試みをしていて、先日はコスプレのイベントなんかも開催されていました。県内のコスプレイヤーはもちろん、県外の人気コスプレイヤーや色んな雑誌のグラビアで見かけるえなこさんなんかも参加して盛り上がっていました。

 

 

 

この中で言えば、個人的に好きなのは読谷にある「座喜味城跡」ですね。

 

 

城門にいたるまでの松の林の雰囲気もとても良いですし、ぐにゃんぐにゃんに曲がった城壁も迫力があります。門をくぐるととても静かで、鳥の声と風の音だけが響き渡る中で城壁に囲まれることもあって、異空間に入ったかのような感覚にもなります。

 

晴れた日に高台に登ると、王都・首里はもちろん、沖縄の西に浮かぶ慶良間諸島や久米島、粟国島、伊江島なんかも見えたりするのも良いです。

 

 

座喜味城跡も含めて、これらのグスクには資料館なんかも併設されているので、そこでちょっと情報を入れてから現場を見るのがオススメです。

こうした世界遺産に登録されたデカめのグスクもいいんですけれど、まだまだ謎に包まれた小規模のグスクもまた味があって良いんですが、今回はここまで。

 

ということで、次回は独断と偏見による「決して大きくはないけど、やはりなんか良いグスク」を紹介します!

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